
- メルカリとヤフオクって何が違う?
- 初心者におすすめなのはどっち?
- どっちのほうが売れやすい?
メルカリとヤフオクには、それぞれ異なる特徴やメリットとデメリットがあります。
不用品を売るのであれば、それぞれの特徴を理解し、商品と相性のよいサービスを選択するのが大切です。
理解せず出品すると、相場よりも安く手放すことになる可能性もあります。
本記事では、メルカリとヤフオクの特徴・メリット・デメリット・相性のよい商品を解説します。
不要品の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
メルカリとヤフオクの違い

メルカリは、2,200万人以上のユーザーが利用している日本最大級のフリマアプリです。
一方、ヤフオクはLINEヤフー株式会社が運営する老舗のオークションサイトで、1999年から続く歴史があります。
両者の特徴は以下のとおりです。
メルカリとヤフオクの違い | ||
---|---|---|
メルカリ | ヤフオク | |
販売形式 | フリマ形式 | オークション形式 |
ユーザーの年齢層 | 10代〜30代が中心 | 40代以上が中心 |
利用手数料 | 10% | 10% |
配送方法 | 匿名配送あり | 匿名配送あり |
決済方法 | ・クレジットカード ・コンビニ払い ・キャリア決済 ・メルペ払い…など | ・クレジットカード ・コンビニ払い ・銀行振込 ・PayPay払い…など |
出品できる品 | 現金や生体の出品は禁止 | 出品できる商品の幅が広い傾向 |
安全性 | 24時間のカスタマーサービス | 24時間のパトロール |
それぞれの違いを見ていきましょう。
参考:メルカリ公式「サービス開始10周年記念インフォグラフィックス」
販売形式
メルカリとヤフオクは、いずれも個人間で売買取引をするサービスですが、販売形式に違いがあります。
サービス | 販売形式 |
---|---|
メルカリ | フリマ形式 |
ヤフオク | オークション形式 |
メルカリでは、出品者が価格を設定し、購入者は提示された価格で購入します。
ヤフオクは、出品者が開始価格を設定し、購入希望者が価格を競り合って最高額をつけた人が商品を購入できる形式です。
とはいえ、最近では、両社で似たような販売形式を選択できるサービスが登場しています
- メルカリ:価格なし出品(購入希望者が価格を提示)
- ヤフオク:フリマ形式(あらかじめ販売価格を決める形式)
しかし、基本的にメルカリはフリマ形式、ヤフオクはオークション形式が主流となっています。
ユーザーの年齢層
メルカリとヤフオクでは、主要な年齢層が異なります。
サービス | 主要な年齢層 |
---|---|
メルカリ | 10〜30代 |
ヤフオク | 40代以上 |
メルカリが発表した2022年の統計では、10〜20代が36%、30代が22%、40代が19%、50代以上が23%と発表されていました。
一方、ヤフオクは40〜60代がメインで、10代の利用者は比較的少ないと言われています。
参考:メルカリ公式「サービス開始10周年記念インフォグラフィックス」
利用手数料
利用手数料は、メルカリとヤフオクどちらも売上に対して10%で設定されており、違いはありません。
ヤフオクの場合、以前はLYPプレミアム会員であれば8.8%になる特典がありました。
しかし、現在は会員ランクに関わらず一律10%に統一されています。
なお、どちらのサービスも出品するまでは無料で利用可能です。売上に応じて、手数料が発生します。
配送方法
メルカリとヤフオクでは、どちらも匿名配送が選択できます。
メルカリでは「らくらくメルカリ便(ヤマト運輸)」や「ゆうゆうメルカリ便(日本郵便)」で匿名配送が可能です。
ヤフオクでも「おてがる配送(ヤマト運輸)」「おてがる配送(日本郵便)」を選択すると匿名で配送できます。
ほかにもさまざまな出品方法が用意されているため、利便性は高いと言えます。
決済方法
メルカリとヤフオクでは、決済方法に若干の違いがあります。
メルカリとヤフオクの決済方法 | |
---|---|
メルカリ | ・クレジットカード ・コンビニ払い ・ATM払い ・キャリア決済 ・メルペイ ・FamiPay ・Apple Pay |
ヤフオク | ・クレジットカード ・コンビニ払い ・銀行振り込み ・PayPay(残高) ・PayPayクレジット ・PayPay銀行払い |
メルカリではPayPayでの支払いができません。
一方、ヤフオクではPayPay以外のウォレットが使えないのが特徴です。
しかし、いずれもクレジットカード決済に対応しているため、支払い方法に大きな差は無いと言えます。
参考:
メルカリ「各種支払い方法」
ヤフオク「利用できる支払い方法」
出品できる品
メルカリとヤフオクでは、出品できる品物のバリエーションに差があります。
例えば、ヤフオクでは金券類や動物などの出品が可能なのに対し、メルカリでは禁止されています。
そのため、金券類を売却したいのであれば、ヤフオクのほうが最適です。
メルカリで出品すると、ペナルティを課せられる可能性があります。
安全性
メルカリでは、24時間365日のお客様対応サービス、規約違反の出品を自動検出するAIの導入、警察や消費生活センターとの連携などを進めています。
当人同士で解決できないトラブルが発生した際は、問い合わせればメルカリ側が介入してくれる場合も少なくありません。
ヤフオクでも、専任スタッフによる24時間365日のパトロールやカスタマーサポートなどが用意されています。
LYPプレミアム会員(有料会員)限定ではあるものの、10万円までの破損保証もあるため、出品者・購入者どちらも安心して利用可能です。
メルカリのメリット・デメリット

メルカリを利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。
- メリット①:意外なものも売れる
- メリット②:出品までが手軽
- デメリット①:価格設定が難しい
- デメリット②:値下げ交渉がある
利用前に把握しておきましょう。
メリット①:意外なものも売れる
メルカリでは、普段であればゴミとして捨てるようなものも売れる可能性があります。
例えば、以下の品物です。
- トイレットペーパーの芯
- ラップの芯
- 牛乳パック
子どもの工作素材として売れている例が多々見られます。
ほかにも、流木や松ぼっくりなどもハンドメイド素材として人気です。
メルカリはユーザー数が多いため、一般的には「ただのゴミ」と認識されるものにも、価値を見出す人が存在します。
過去にはハーゲンダッツの蓋が売れた例もあり、何でも売れてしまうのがメルカリのメリットです。
メリット②:出品までが手軽
メルカリでは、出品までが非常に手軽です。
出品をサポートしてくれるAI機能が充実しており、商品写真を掲載するだけで、AIが自動的に以下の項目を入力してくれます。
- 商品名
- 商品説明
- カテゴリー
- 販売価格
手直しをする必要はありますが、記入内容を大きく間違えるケースは少なく、手軽に出品できるのがメリットです。
初心者でもスマホ1台で簡単に出品できるメリットがあります。
デメリット①:価格設定が難しい
メルカリでは自由に価格設定できるため、出品者が商品の価値を理解しておくのが必要です。
価値を知らずに出品すると損をしてしまう可能性があります。
ただし、最近は類似商品の販売価格を参考に適切な価格を提案してくれるAI機能が搭載され、設定が簡単になりました。
こだわりがなければ、AIが算出した価格を参考にしてみるのもよいでしょう。
デメリット②:値下げ交渉がある
メルカリで頻繁にある取引が「値下げ交渉」です。値下げに応じるかは出品者の自由ですが、どちらにせよ購入希望者とのやり取りが必要です。
値下げ交渉をしたくない場合は、商品名や商品説明欄に「値下げ不可」と記載するとよいでしょう。
商品説明欄を見ずに値下げ交渉をしてきたユーザーに対しては「申し訳ありませんが値下げには対応しておりません」のように丁寧に返答するだけで問題はありません。
値下げ交渉に応じる場合は、送料や手数料を差し引いても利益が残る最低価格をあらかじめ決めておくのがおすすめです。
また、値下げ交渉を見越して、最初から少し高めの価格で出品する方法もあります。
ヤフオクのメリット・デメリット

ヤフオクのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- メリット①:相場より高く売れる可能性がある
- メリット②:売れる商品が多い
- デメリット①:安く売れてしまう可能性もある
- デメリット②:LYPプレミアム会員登録が必要
ヤフオクを利用する予定の方は、前もって理解しておきましょう。
メリット①:相場より高く売れる可能性がある
ヤフオクは、複数のユーザーが価格を競り合うオークション形式のため、相場よりも高い価格で売れる可能性があります。
特にコレクション性の高いアイテムや、ヴィンテージアイテムなどと相性がよい傾向です。
価値を理解しているユーザーが価格を釣り上げてくれるため、高額取引になるケースも少なくありません。
メリット②:売れる商品が多い
ヤフオクは、メルカリでは出品の難しい金券やペットなどの商品も出品可能です。
例えば、以下のような商品も、ヤフオクでは出品可能です。
- 取ったはいいものの行けなくなってしまったコンサートのチケット
- もらったけれど使う予定がない商品券
致し方ない理由で使う予定がなくなった金券類を売るのに最適なサービスです。
デメリット①:安く売れてしまう可能性もある
オークション形式の特性上、競りが成立しなければ、低価格で落札される可能性があります。
出品時の価格と大差ない価格で売れる場合もあります。
想定外の価格で売れるリスクを防ぐためには「最低でもこの価格で売りたい」という金額で出品するのがポイントです。
デメリット②:LYPプレミアム会員登録が必要
ヤフオクをメインで利用するのであれば、LYPプレミアム会員登録が必須です。
無料会員の場合、同時に出品できるのが1点のみと決められているためです。
積極的に出品したい場合は、月額508円の会費を払ってLYPプレミアム会員になる必要があります。
ただし、LYPプレミアム会員でなくてもヤフオクは利用できるため、1品ずつ出品するなら無料でも問題はありません。
日用品を売りたい人はメルカリがおすすめ

日用品や、通常は商品にならないようなものを売りたい場合は、メルカリがおすすめです。
メルカリは安さを重視するユーザーが多い傾向があるため、日常で使用する消耗品を安く出品すれば、すぐに売れる確率が高まります。
例えば、使わなくなった洋服・本・子どものおもちゃなどです。
日常で出てきた不用品をできるだけ売りたい方には、メルカリがおすすめです。
趣味性の高い品を売りたい人はヤフオクがおすすめ

ヤフオクの特徴は「お金を出してでも欲しい」と思うユーザーが多いのが特徴です。
そのため、趣味性や専門性の高い品を売るのに適しています。
例えば、レアな車のパーツ・昔のアニメの限定アイテム・鉄道グッズなどです。
ヤフオクは「時間をかけてもいいので趣味性や専門性の高い商品を高く売りたい」という方に向いています。
まとめ:メルカリとヤフオクの違いを理解してうまく使い分けましょう

ヤフオクとメルカリの違いは、販売形式・ユーザー層・売れやすい商品ジャンルの違いが挙げられます。
メルカリはフリマ形式がメインで、10〜30代のユーザーが多い傾向です。日用品や、通常は商品とならないような品物を売るのに適しています。
ヤフオクはオークション形式で、40代以上がメインユーザーと言われています。趣味性や専門性の高い商品との相性がよい傾向です。
それぞれ特徴が違うため、自分の出品したい商品に応じて使い分けましょう。
なお、どちらも使ったことがない場合は、出品のハードルが低いメルカリから初めてみるのがおすすめです。